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303 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2005/11/03(木) 19:56:54 ID:???
おいらのじいちゃんは若い頃、日本から赴任した台湾総督府の役人だった。
台北市の総督府で勤務のかたわら、見初めたのがのちのばあちゃん。
「台北女学院」台北ではお嬢様学校の女学生だったのだが、卒業してすぐにじいちゃんと結婚した。
戦後、日本に引き揚げてからは苦労の連続だったじいちゃんとばあちゃん。
じいちゃんが先にこの世を去ると、ばあちゃんの思い出話も多くなる。
ばあちゃんにとっては台北女学院時代とそれに続く新婚時代が人生で一番楽しかったとかで、
遺言で「私が死んだら台湾と日本の間の海に散骨してくれ」。
・・・散骨を終えた親族一同、「台北女学院」を訪ねてみることにした。
台北女学院の卒業式の写真、制服を着たばあちゃんが写っている写真の複製を持って。
現在「台北女学院」は「台北第1高等学校」台湾でも有数の進学校になっている。
外から校舎を見ていると、先生が出てきて「何か御用ですか?」
・・・事情を話すと「これは失礼致しました、それでは校内を案内してあげましょう」。
「残念ながら校舎は新しく建て替えたのですが、この木はその時代からある木なのですよ」。
校庭にある大きな木の下で、親族一同と先生に、先生が呼んできた教え子の女学生、
全員が並んで記念写真を撮った。
・・・帰国してからばあちゃんのお墓に写真を供え、旅の報告をしたのは言うまでもない。