中国なら、シナ事変~第二次大戦における蒋介石の資金集めのセコい話
中国空軍は実質紙上の存在に過ぎなかった。書類のうえでは500機あるはずの
飛行機も、実際に使えるのは91機にすぎなかった。
飛行機を購入するための資金は、中国各都市で寄付金によって集められていた。
1つの都市で集会が開かれると、新しい飛行機が1機持ちこめられた。
寄付金がクライマックスに達すると、その都市の名が機体にペンキで書き込まれた。
だが、実際には、同じ機体が次から次へと各都市をたらいまわしされていたのである。
新しい集会ごとに機名を変えるのである。
集められた寄付金は、しばしば政府の金庫のなかに消えてしまい、中国空軍は
いつまでたってもオンボロのままであった。
フライング・タイガースのシェンノートが義勇軍を結成する原因でもあった。
中国=ビルマ=インド ドン・モーザー著
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