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軍事板「戦時中、戦場でのほのぼのとした話」スレまとめサイト
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447 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2013/01/16(水) 20:00:34.62 ID:???
昭和20年3月9日、東京・吉原遊郭。

この日は吉原の勤労奉仕の日に当たり、
芸者衆は見番の二階に集まり、麻縄を編んで国会議事堂にかぶせる偽装網を作っていた。
ただでさえ戦時のことで栄養失調の芸者衆が、力の要る仕事をやったため、
夕方、勤労奉仕が終わったときには、皆疲れ果てていたという・・・が、

翌日、3月10日未明の東京大空襲で、偽装網どころか吉原遊郭は全滅してしまう。
生き残った花魁たちには店主の意思で自由選択が与えられ、
故郷へ帰ったり、知り合いのところへ身を寄せたりと、吉原を離れていった。

しかし、5月になると当局から、吉原遊郭の貸座敷の組合に復興命令が下った。
「東京の男たちの戦意昂揚のため、また東京の治安を守るため、遊郭は必要である」。

吉原にはかろうじて焼け残った鉄筋の建物が7軒あり、
そのうち4軒が疎開先からかき集められた大工の手で、大急ぎで補修され、
何とか娼館として営業できる体裁が整った、
そうなると、今度は吉原を離れた花魁を呼び戻さなくてはならず、
吉原の組合が花魁の落ち着き先を調べて連絡を取り、戻った花魁は四十数人。

8月5日、吉原遊郭が仮の建物で営業を再開すると、たちまち行列が出来るにぎわいを見せたのだが、
8月15日、終戦と同時に閉店。
わずか10日ばかりの営業のあと、建物はすすきに覆われるばかりとなったという。

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