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226 名前:名無し三等兵[] 投稿日:2005/10/16(日) 00:50:55 ID:e9Y0xLOF
日本陸軍の某捕虜収容所での話。
米軍捕虜は捕虜になる前の階級に従って分隊、小隊、中隊に分けられ、
分隊には分隊指揮官の軍曹が任命されていたのだが、
あるとき、捕虜監視に当たっていた日本陸軍の軍曹に、米陸軍軍曹が話をつけに来た。
「煙草はないか?いや、俺が吸うんじゃない、部下が欲しがっているんだ」。
捕虜に余分な物を与えることは禁止されていたのみならず、
捕虜が処遇に物申せば反抗とみなしてその場で銃殺も許可されていたのだが、
お互い「軍曹」、部下を可愛がる気持ちは痛いほどわかる。
日本陸軍の軍曹、その場では申し出を一蹴したのだが、
その夜、米陸軍軍曹を呼びつけ、ひそかに「誉」を渡した。
やがて捕虜収容所が移転することになり、捕虜も移送されることになった。
だらしなく歩く他の捕虜。
しかし「カシラーナカ、ホッチョートレー!」
聞きかじった日本軍式の号令に合わせ、一糸乱れぬ分隊整列で行進する捕虜1個分隊があり、
その先頭をゆくのはくだんの軍曹。
「xx軍曹どのに対し、敬礼!」
米兵分隊からの、捕虜の身でできる精一杯のお礼に対し、
日本陸軍の某軍曹、同じく精一杯の敬礼で応えたという。