本当にあった怖い名無し :2007/02/03(土) 01:53:28 ID:bplTntaT0
実家の祖父から何回も聞かされた話だが、戦時中南方に行ってたらしい。
そこの前線基地みたいなところで、部下思いの結構人格者の上官がいたんだが、ある日そいつが
輸送トラックに轢かれて事故死してしまった。それで爺さんが親しかったんで形見にそいつの銃
(長い奴じゃなく短銃)をもらったらしい。それでしばらくして終戦になり、日本に帰るまで結構長い期間そこに
留まらなくちゃならなかったんだけど、その時発作的に自殺しようと思い立ったんだって。
爺さんは遊び人で、あまり愛国的な方じゃないんで、たぶん、自分の勤めてた会社が倒産してショックで自殺、
みたいな感覚だったと思うけどね。で死のうと思っても切腹する度胸は無い、銃は武装解除で回収された後、
で結局その上官の遺品の拳銃しか手元に無く、それで自分のこめかみを撃とうとした。
覚悟を決めて引き金を引くと、不発、もう何回やっても不発。で死にきれず悶々とした日々を
過ごす内に帰りの船が来て帰国、死ぬ気も自然と失せたらしい。
その祖父も結構前に他界したが、死ぬまで「上官が私に死ぬなと伝えてくれた」って信じてた
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