MENU | MENU | MENU | MENU | MENU | MENU |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
260 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2007/03/28(水) 21:05:31 ID:???
1953年7月27日、朝鮮戦争休戦協定の日。
休戦協定に従い、その日の午後10時、全戦線にわたって砲爆撃は止んだ。
その翌早朝、ある戦線の塹壕から飛び出した、ひとりの米陸軍黒人兵が、
手に持ったトランペットで、静かにジャズを吹きだした。
おい、ちょっと待て、と、黒人兵の戦友が塹壕から彼を追って飛び出る、
朝モヤの中に、ふたりの中国兵が見えたからだった。
しかし、中国兵は黒人兵のトランペットに合わせて、腰をふり、踊りだした。
続いて十数人の中国兵が出てきたのだが、
中国兵はランニングシャツ姿で、武器も持っておらず、静かに、
あたりに散らばった戦友の死体を片付け始めた。
そうなると米陸軍兵も出てきて、同じように戦場の片付けを始めたのだが、
彼我の距離は50メートル、そこらは散らばった手榴弾の不発弾だらけ。
それでも米陸軍兵は上半身裸になり、楽しそうにすら見える様子で、作業を続けていた。
・・・この様子をわずかに離れて見ていたのは韓国軍の部隊で、
こちらはまだ銃を構え、武装も解いていなかった。
しかし、緊張を解かない指揮官をよそに、
韓国軍兵士はにこやかに、その様子を眺めていたという。