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420 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2007/05/31(木) 00:08:09 ID:???
シベリアに抑留されていた、ある日本兵。
手先が器用で、ソ連兵の持っていた機械やカメラを修理し、
重宝されたことで待遇がよくなり、日本に生還することができた。
日本に帰ってからは大工で生計を立て、幸せな老後を送っていたのだが、
あるとき、ソ連製カメラを日本に輸入していた業者と知り合い、
1台のソ連製カメラ「フェド」と対面することになる。
「なつかしいなあ、よく修理したよ、これ・・・壊れてるの?ちょっと貸して」
シベリア時代を思い出しながら、フェドを分解していた元日本兵の大工氏、
カバーを外したところで、はたと手を止め、流れる涙を止められなくなった。
分解しないと見えないカバーの裏に「昭和21年 xxxx」、
自分が修理した記念に、鉄筆で書いたサインが残っていたのだ。
戦後数十年を経て、数万台が作られたというフェドの、
自分が修理した中の1台が、海を越えて手元に帰ってきたのである。
そのフェドは今も、元日本兵の大工氏の手元にあるという。