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633 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 17:34:05 ID:???
予科練時代の体験談に寄稿した人の話から。
生徒たちは、試験前のときには消灯、巡検のあと、こっそり寝床から
抜け出して常夜灯のある場所で、時間を惜しんで試験勉強してたそうだ。
見つかったら制裁が待っているので、人目のつかない場所を選ばなければ
いけません。筆者もトイレや浴場など常夜灯のある場所で勉強しようと
するが、明かりが小さくて筆者には字を読むのが難儀だったそうだ。
色々勉強の場所を探していたら、運動場の用具室は窓が裏側しかないため、
明かりをつければ近くまで来ない限り、見つからない絶好のポイントと
判断し、夜中1時ごろに教科書もってこっそり用具室にやってきました。
そしたら中には明かりが照らされており、中から誰何されました。
名と身分を明かすと中から「表からでは光が漏れる。裏の窓から入れ」と
返答がきます。
先客がいたか・・・と裏窓によじのぼって中に入れば、3年生、2年生も
ふくめて、すでに8人の生徒が教科書もって試験勉強をしていたそうだ。
中には初年生も混じっておられる。
筆者は改めて「みんな必死なんだな」と圧倒され、中に入って
「よろしくお願いします」と先輩の3年生たちに挨拶すれば、
「試験前になれば、みな勉強の時間が必要になる。ここでは、先輩後輩も
無しだ。周りに迷惑かけないようにしておけ」と3年生の一人が言いました。
日ごろは鉄拳上等の、鬼の3年生と恐れられてる先輩も、切羽詰まったときは
優しくなるんだな。と筆者はキツネにつままれた感じで用具室で
先輩後輩たちと隠れて勉強したそうです。