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625 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/02/05(木) 23:59:42 ID:???
第1001航空隊の岩崎氏の秘話
昭和19年7月のある日、硫黄島からテニアン経由で、ぺリリュー島まで
新品の一式陸攻を届ける予定であったが、朝から突然、敵襲の警報が
鳴り、空を見れば敵機らしい黒点が見えた。
岩崎氏は「早く退避しなければ・・・」と動いたが、突如「飛行機で
逃げるんだ」と思いつく。
昨日、木更津から乗ってきた新品の一式陸攻に乗り込み、退避しようと
する近くの整備員に怒鳴ってエンジン始動させ、間一髪で敵襲から
逃れることができた。
無事に木更津に帰還できたのはよかったのだが、岩崎氏の心の中では
昨日三機で飛び立ったのに、今日は一機で勝手に逃げてきた。と
敵前逃亡の思いで非常にうしろめたかった。
指揮所に報告にいったものの、バツが悪いんで一緒に乗ってきた
塔整員とすぐさま立ち去ろうとしたとき、司令の少将が「ちょっと待て」と
とめる。
すると、司令は「新機の一式陸攻を敵の砲火から救った行為はみごとである
ご苦労!」と褒めてくれたのである。
岩崎氏は「やっぱり間違ってなかったか・・」と心の中でホッと
した。
実は、岩崎氏が従軍全期間を通じて、たった一回ほめられたのが
この逃避行である。