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軍事板「戦時中、戦場でのほのぼのとした話」スレまとめサイト
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497 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/07/14(水) 16:10:02 ID:???
再び故三代目江戸屋猫八、岡田六郎さんの従軍体験から

太平洋戦争会戦後、何時自分にも応召令状がくるかと心配していた猫八の元へ
ある日召集令状が。慌てて当時身を寄せていた古川ロッパ師匠のもとへ。

「ナニ、とうとうお前のところにもきたか…お前みたいになぶきっちょがなぁ」
「ハイっ、師匠、とうとう来ました」
通常、役者や俳優が出征する時は特別の舞台を立てて
「○○○○、お国のために勇躍出征いたしますっ」
と名乗りをあげ、お客さんや同僚たちから餞別を頂き、盛大に送り出すのが常だった。
主役や看板役者のような扱いをしてもらえるため
内心楽しみにしていた役者もいたとか。
しかし、しばらく召集令状と睨めっこしていたロッパ師匠口を開いて曰く
「お前、出陣式はやらんからな。」
「エッ、師匠どうして?」
「お前みたいなウラナリビョウタンに来たのは間違いだろう。即日帰郷に間違いない」
「盛大に送り出してそれじゃあ恥だ。駅で見送りもやらん。こっそり行け。すぐ戻ってくるので餞別もやらん」
かくして、コソコソとホームの隅から列車に乗り、見送りなしで入営した猫八さん。
このあと、北はアッツ、南はトラックとあちらこちらを駆け巡り広島で終戦を迎えるのだった。

送り出したロッパ師匠、戻ってこない弟子を心配してかちょくちょく
プロマイド(数枚は盗れたりしたらしい)付の手紙を送り、戦地の弟子を励ましている。

これとは逆に作家の吉行淳之介先生。親戚・町内会に盛大に見送られて
でかけたが、最初の健康診断で不合格即日帰郷。
「盛大な見送りだからで迎えも盛大に」と嫌みを言われたとかなんとか
 

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