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524 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 22:48:49 ID:???
405 おさかなくわえた名無しさん :2007/11/08(木)
22:07:08 ID:zc1bq9iS
俺のじーちゃんは陸軍士官学校卒の偵察パイロットだった。
86歳の今でも当時乗ってた偵察機の写真や絵を眺めては想いを
馳せる、ばりばりの飛行機野郎。
そんなじーちゃんと、数日前飛行機の模型とかがいっぱい飾って
ある博物館に行った時の話。
博物館の奥には、日本をはじめとした世界各国の戦闘機や
偵察機の模型や資料が展示されてた。
じーちゃんは何か色々思うことがあるんだろう、30分ぐらい
自分が乗ってた偵察機の模型の前にいた。
俺はそんなじーちゃんをちょっと離れたとこから見てたんだけど、
そこへ老紳士って単語がぴったりな白人じーちゃんが現れて、
うちのじーちゃんに何やら声かけてた。
じーちゃんは英語出来ないからあたふたして、慌てて俺が駆けつけた。
以下俺が通訳してのじーちゃんと老紳士の会話
(数日前だから多少脚色あるかもしれないが、そこは勘弁w
じーちゃんξ゚⊿゚)ξ 老紳士(´・ω・`)
(´・ω・`)「貴方はこれに乗ってたんですか?」
ξ゚⊿゚)ξ「そうだ。それがどうした?」
(`・ω・´)「おお、私は幸運です! まさかジョーに会えるなんて!」
ξ゚⊿゚)ξ「??」
525 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2008/03/06(木) 22:49:49 ID:???
(`・ω・´)「この偵察機は、当時米軍で最も恐れられてた
偵察機なんです。
いつのまにか現れて私たちの情報を握り、いつのまにか
消えていく。当時誰もがその日本の技術力の高さ、
そしてパイロットの優秀さに感心してましたよ」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
(`・ω・´)「私は基地で見てた身ですが、いつかあの偵察機と
パイロットに会ってみたいと思ってました。
その夢が今日叶いました! 握手してください!」
ξ゚⊿゚)ξ「……いいのか? 俺はあんたの仲間をたくさん
殺したかもしれないんだぜ?」
(´・ω・`)「それは戦争ですから、しょうがないです。それに
基地勤めたと言っても私だって軍に所属してた身です。
間接的にたくさん大好きな日本人殺して、大好きな日本に
あの恐ろしい爆弾も落としました。個人的には、日本に
そんなこと、……したくなかったですが。……ごめんなさい」
ξ゚⊿゚)ξ「謝るな。もう、戦争は終わったんだ」
(´・ω・`)「はい……」
ξ///)ξ「いいか、よく聞け。俺はアメリカが嫌いだ。だけど、
お前は……嫌いじゃない」
じーちゃんが握手しようと手差し出して、老紳士が嬉しそうに手を握った。
(`・ω・´)「ありがとうございます! 私生きてる限り、ジョーの
素晴らしさ、パイロットの優秀さ、そして貴方の器の大きさ
皆に語ります! 日本人大好きです!」
ξ///)ξ「ちょ、直球すぎんだよ」
じーちゃんのツンデレっぷりに孫ながら萌えつつ、老紳士に和んだ一日でした。
ちなみに老紳士の「ジョー」ってのは、日本の偵察機のあだ名みたいなもんだそうだ。
謎だったからwikiで調べてみたら↓こう記述してあった。
>連合軍は本機を“写真屋のジョー”とも呼び、“ジョー”がやって来た
数日後には必ず日本軍の攻撃があるとして、その飛来を恐れたという。