806 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2011/08/31(水) 14:59:16.75 ID:???
もう一校、先生たちの決断が大勢の生徒を救った学校がある。
青崎国民学校では高等科の生徒たちが東洋工業へ出動していたが
八月三日から建物疎開に出動を命じられていた。
七時半学校集合、八時出発、10時到着作業開始、昼飯は引き換えし学校で…という内容だった。
現場で弁当食べさせるか配給してくれればいいものを…かくして八月五日
引率の先生「作業今日で打ち切らせてください。明日から来ません」
県庁の人「…そんな。誰が命令した?」
引率の先生「うちの教頭です。」
県庁の人「この時節に軍に協力しないんですか?」
引率の先生「学校から歩いて作業して昼飯はまた学校へ…能率悪いんですよ。学区内ならどんなことでもします。とにかく明日から来ません」
807 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2011/08/31(水) 15:08:36.58 ID:???
そして八月六日。作業に出動しなかっただけでも生徒たちは助かったのだが
朝方の空襲警報で高等科ではなく児童が救われた。
「…朝方早く起こされて子供たちも寝てないだろう。朝礼を15分おくらせよう」
本来八時の朝礼が八時15分になり、全児童が運動場へ集まった瞬間…原爆は投下された。
校舎に爆風は遮られ、負傷者死者ナシ…教室や廊下は西側の窓ガラスは粉々になり柱に刺さっていた。
もし朝礼が遅れなかったら負傷者…死者もいたかもしれない。
その後、生徒・児童・教員みな無事だった同校は避難所としても素早く機能した。
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