808 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2011/08/31(水) 16:02:59.28 ID:???
エピソードの多さでは水木先生に負けない山本長官の話。
トラックに滞在中たびたび海軍病院を見舞った山本長官。
病院船にも乗り込んで一人一人に言葉をかけて「お大切に」と帽子を脱いで病室を出てゆく。
病院船では順路を決めて院長が案内するはずが
長官は勝手気ままに隅の病室までお見舞いに行ったそうな。
さてある日海軍病院を見舞った山本長官。
ベッドの上にあどけない顔の少年兵が眼帯付けて座っていた。
山本長官ゆっくり近づき、肩に手をやり
「山本だよ、わかるか?」
少年兵は「長官…」とただ絶句。
院長から視神経がやられていると聞き、長官は
「名誉にかけて治さにゃならぬ」と激しい口調でいい、
少年兵には優しい声で
「海軍は見捨てやしないよ。また海の上で会おうよ」
と声をかけて行った。
少年兵はただただ声をあげ泣き伏したそうな…。
[5回]
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