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495 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/09/11(金) 17:18:29 ID:???
第一次落下傘降下は成功し、パレンバンの飛行場事務所の見える
小川の地点で2個中隊が合流して突撃準備をしていた。
すると、敵の将校らしき3名が白いハンカチを振りながら手招きで
歩いてくる。停戦交渉らしい。
こちらも中尉3名が進み出て、O中尉の通訳で交渉を始めた。
敵は「日本軍の兵力は少ない。戦闘すれば必ず負けるから全員降伏せよ。
それに負傷者が多いではないか。その傷ついた足を見ろ。」といって、
O中尉の足を指差す。
こちらも「日本軍は大部隊が降下した。火器もたくさん持っている。
早く武器を捨てて降伏せよ。」と言い返した。
敵はブツブツ言っていたが、指揮官に相談してくると言って帰っていった。
なかなか戻ってこない。あたりが大分暗くなってきた。
遥かすかして見るとあわてて走る敵兵が見える。十両くらいのトラックが
北方へ走っていく。
しまった!退却準備に時間を稼いでいたのだ。
急遽、突撃前進を始めて、すっかり暗くなった午後七時すぎ飛行場事務所
に突入した。やはり敵はいなくなっていた。
陸軍落下傘部隊史より