MENU | MENU | MENU | MENU | MENU | MENU |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
276 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2007/11/27(火) 00:56:18 ID:???
終戦後の国鉄で運転された進駐軍専用列車ネタ。
深夜に運転される進駐軍専用列車では、
客車から蒸気機関車の炭水車を乗り越え、機関車の運転台にやってくる米兵がたまにいた。
機関車好きな若い米兵が好奇心でやってくるのだが、
日本の食糧事情が悪いことをよく知っていたのか、お土産を持ってくることが多かった。
真っ白な食パン、コンビーフの缶詰、丸ごと1本のハム、チーズ、缶入り粗挽きコーヒー。
また、「キャメル」や「ラッキーストライク」をカートンで置いていく米兵もおり、
有難く頂いた機関士は、蒸気機関車の運転台に米兵が添乗?することを許した・・・が、
激しい振動と騒音、ボイラーの熱・・・・に、30分もたつと客車に帰ろうとする米兵、
機関士は丁重にお引き取り願ったという。
277 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2007/11/27(火) 01:05:44 ID:???
しかし、進駐軍専用列車といえど、戦後の燃料事情から逃れることはできなかった。
駅で停車した直後、食堂車の日本人コックがバケツを下げて機関車に駆け寄ってきた。
石炭を一杯もらえないか、とのこと、
機関士は快く応じ、手ごろな大きさの石炭を選んでバケツに入れてあげた。
次の停車駅で、機関車まで走ってきたコックが、機関士に紙包みを差し出した。
中身は機関士と機関助士の2人分の、サンドイッチとホットドッグ。
時ならぬおすそ分けにありついた機関士と機関助士だが、
進駐軍列車の食堂車の横を通ると、いつも何ともいえないよい匂いがしていた、と述懐している。