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780 名前:名無し三等兵[] 投稿日:2007/07/24(火) 11:13:11 ID:/HprD2dG
AK職人の朝は早い。なぜなら、気温が上がりすぎる前に
ライフリングの仕込みを行う必要があるからだ。
「春と秋はいいんだけどね・・・。夏は暑すぎて朝でも金属が膨張する時があるし、
冬は寒すぎて逆に縮むのでよくなかったりしてね・・・。」
仕込みを終えたカルザイさんは我々との話を切り上げ、ブローチを握った。
ブローチを鋼鉄製のパイプに ガリガリと押し込む、 速い。まるで料理人のようだ。
またたく間に5つの銃身ができあがっていた。
息をつく間もなくハイプの山にとりかかる。またすぐにAKの銃身ができ上がっていく。
「どれ、今朝の調子はどうかな。」
カルザイさんは先にライフリングが刻まれた銃身を眺める。目でライフリングの穴を
鋭い目で見つめミクロン単位のゆがみをその熟練した目で見つけるのだ。
これこそ機械よりも正確な職人の目。
「これは駄目。ほら、ちょっとここが歪んでるでしょ。3箇所も出るとは、
もう冬が近いね。これくらいのゆがみならたまに筒内爆発するだけで
すむけれどムジャヒディンに復讐されるからね。」
この仕事は、時間との勝負。
本来工場で作るではないAKを、ここまで手作業に加工できる職人は、カルザイさんを
含めてもアフガニスタンに100人しかいない。
こうした職人にソビエトのAKの伝統が 支えられているのだ。帰り道、おみやげに頂いた
AK47を見ながら同行していた元ロシア軍の兵士がため息を漏らした。
「本当にAK47ですよ。普通は工場で作るはずなのに、手作業で・・・。
それにこの命中精度・・・もうなんともいえない命中精度です。」
冬の足音の聞こえる秋の空は暗くなっていたが、カルザイさんのAK47コピーは
それよりも深い闇を湛えていた。
銃には詳しくないから間違ってるかも。すまんw