MENU | MENU | MENU | MENU | MENU | MENU |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
640 名前:名無し三等兵[] 投稿日:2007/07/12(木) 13:22:53 ID:cYClQkfo
終戦時、海軍航空隊の飛行機の整備をしていた爺ちゃん。
戦争が終わってアメリカ軍がやってきて飛行機はスクラップになることになった。
しかしその飛行機(ゼロの21型だったらしい。古いのも残ってるんだな)は随分長く生き残った愛着のある機体。
基地の整備斑みんなで機体にお別れ会みたいなことをしたいので、米軍に引渡しは一日まってくれといったらしい。
けれども米軍はそれを認めず接収していった。しかし、米軍の士官に爺ちゃんだけ呼ばれた。
爺ちゃんは英語がある程度できたのでその機体が部隊で一番愛着をもたれていた幸運機(ずっと生き残った)である
ことを説明。すると米軍士官は、
「私は日本の航空隊の武装解除はすみやかにやるようにいわれているので、スクラップにすることをとめる権限はないし、
一日待つ権限も持ち合わせていない。君たちの気持ちはわかるが無理だ」
といって爺ちゃんに話してくれたらしい。丁重な態度だったので爺ちゃんも基地の人たちもあきらめたのだが、スクラップ
するとこにおいてあるまま中々順番が回ってこずにしばらくずっとおいてある。
三日くらいおいてあったので(予定ではその日のうちにスクラップだったらしい)その間に綺麗にみがいて、パイロットもお別れをして、
その後潰された。後から作業をしていた米軍に聞いたらなんと爺ちゃんと話した士官が「最後にスクラップにしろ」と順番を入れ替えたらしい。
驚いて御礼を言いにいこうとしたらその士官さんはすでに別にの場所に移動。いまだにその粋な計らいに礼をいいたかったのだがいえなかった。
と後悔したママ爺ちゃんもあの世に。しかし、なにも言わずに順番入れ替えた士官さんカッコイイ。