756 名前:愚連みらー[sage] 投稿日:2012/03/05(月) 02:48:56.74 ID:???
開戦前の日米関係で育ち、ジャズの魅力にどっぷり浸かってしまった中産階級士官の話
戦争中でも、住宅地では割と平気に蓄音機を鳴らしていた。
時々憲兵が怒鳴りに来るが、外国語に堪能な士官は、ドイツ語と英語の違いがわからぬ憲兵にジャズをドイツの音楽であるとニセの解説をすると、憲兵は感心して帰って行った。
いよいよ日米開戦になると、士官は爆撃機搭乗員となった。
この頃、グレンミラーが空軍でバンドを指揮していることは日本でも知られていた。
爆撃機に乗った士官はレシーバーの周波数を米軍放送に合わせてジャズを聴くのが最大の楽しみだった。
しかめっ面で必死の探査を装いながら、本土では聞けない放送に心はウキウキ。
この士官こそ、日本ホットクラブ会長の故石原康行氏。
石原氏の前の会長故油井正一氏は、陸軍の高射砲手だった。
もしB29にグレンミラーが乗っていたら、自分は死んでもいいから当たりませんように!
と、命令からわざと外して高射砲を撃ちまくった。
戦後、日本が負けたのは自分の高射砲にも責任がある、と思い悩んだ。
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