669 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2012/01/30(月) 21:06:59.06 ID:???
1958年のアメリカ映画「勝利への潜航」。
潜水艦艦長を演じたロナルド・レーガン、言うまでもなく、のちの大統領が思い出話に語るには、
「艦長を演じるにあたっては、傍らにいた海軍士官が小声で脇台詞をつけてくれたので、
オウム返しにその号令を唱えたところ、艦はするするとサンディエゴを出港、夕日の沈む太平洋へ向かったものだ」。
しかし、実際にロケの舞台になったディーゼル潜水艦「ベスゴ」SS-321のクルーに言わせると事情はやや異なる。
レーガンの命令は艦長の命令と心得よ、と命令されていたクルーが、台詞の練習を始めたレーガンの命令を真に受けて、
正しいイントネーションの練習のつもりで叫んだ命令「アンサー・オール・ベルズ!」(出航用意!)以下、
「後進一杯」「前進3分の2」「右舷停止」「右舷前進原速」「取り舵いっぱい」・・・の通りに艦を動かしたため、
艦はもやいを一杯に引っ張り、桟橋を壊してしまうはめに。
まさか、本当に艦が動くと思っていなかった本物の艦長は桟橋から艦に駆け寄り「止まれ!頼むから止まってくれ!」
レーガンが副大統領、大統領首席補佐官、国家安全保障問題担当補佐官、
国防長官、海軍長官、海軍作戦副部長、海軍情報部長・・・などなどのお歴々相手に、
ブリーフィングの中でこの思い出話を開陳したのが1980年。
真相を知らなかったのか、思い出になるにあたって忘れてしまったのかは、さだかではない。
[4回]
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