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654 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2006/03/16(木) 22:23:17 ID:???
堀栄三氏の「大本営参謀の情報戦記」より
昭和9年10月の堀さんの隊の初年兵教育での話。検閲の中で度々重視される
内務教育。集団長の検分の時、兵達は決められた時間に自分の寝台の前に
立つと、やがて大きな勲章をつけた集団長がやってきて一人一人の顔を覗き込む様に
通過する。一番緊張するときだ。
時々集団長は立ち止まって質問をするため。各隊では質問例をつくり予行を行っていた。
「集団長の官姓名は?」という質問が必ずあるので、半紙にふと筆で書き、
色々な場所にはりつけて覚えさせたが、中には字もやっと書ける程度の者もいた。
岡野二等兵もその中にいた。 どうか岡野の前で止まりませんように!と願ったが
集団長は岡野の前で止まり「どうだ?集団長の官姓名は」と聞いた。
動転した岡野は目を白黒させながらやっと口を開き
「あ、あなたが集団長さんではないか。」と指を指して喋ってしまった。
集団長は「そうだ、分かっておればよい」と通りすぎたと言う話。
俺こういうのに弱い。