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964 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/12/13(月) 00:15:16 ID:???
祖母が小学校に上がった位の頃、行軍訓練(赤穂-姫路間?)をしている
兵隊さんの横を、ちょこちょこついて行って話しかけていたらしい。
「兄ちゃん達また訓練かー」「そう」
「姫路の方まで行くん?」「うん」
ってな感じで、兵隊さんも最初は小声で答えてくれていたが、祖母はその後も喋る喋る。
兵隊さんも困ったのか「もう喋るな」と言われてしまった。
「なんでぇ」「話してたら俺等、怒られてまうねん」「でも話したい~」
と祖母がぎゃあぎゃあ煩いので、「じゃあ、隊長に聞いてみろ」とのこと。
「隊長って誰!?」と聞くと「一番前にいる人や」と教えてもらい、早速、隊長のもとへダッシュ。
「おっちゃんが隊長かぁ?」「ん?おお、そおや」
「この中で一番偉いん?」「まあ、そうやな」と、次は隊長相手に話しだす。
「おっちゃんは、戦争行ったんか?」「ああ、行ったで」
「勝ったんか?」「そうじゃなかったら、此処におらんやろ?」
「そっか。無事帰ってこれてよかったね」「まあな…」
「また行くん?」「行くんとちゃうかなぁ」
「ちゃんと頑張って来なあかんで!」「…ん。」
と、ガキ大将だったせいか、やたら偉そうに話す祖母の話にも、ちゃんと付き合ってくれたらしい。
と言うか、何度も「もう、あっちに行け」と言われても、しつこくついてくる祖母に諦めたっぽい。
相手が小さすぎて、怒鳴ったりして追い払うに追い払えなかったんだと思う。
祖母がふと後ろを見ると、兵隊さん達は皆、俯いて肩震わせていたらしい。