モガモガ

905 名前：名無し三等兵[sage] 投稿日：2010/11/20(土) 03:50:57 ID:???
これだけじゃアレなんでもう一つ衛生つながりで、これもよもやま話だったと思う。

どこぞで実戦に向けて演習に打ち込んでいたある小隊が居た。
演習の合間の小休止で雑談中、小隊長が軍曹に
「なんだか最近、歯槽膿漏の気があるみたいなんだが、どうしたもんだろうか」と相談。
「さすがに歯の方は専門外ですが・・・
そういやうちの分隊に娑婆で歯医者の助手だった奴がいます、呼んできましょう」
「お呼びでしょうか軍曹殿」「じつはな、小隊長殿が云々」
「それなら簡単であります、指で歯ぐきをマッサージすれば効果覿面であります」
「それはどうやるんだ？」「指をこうやってモガ・・・こうでありモガ」
「モガ・・・こうやるモガ？」「そうでありモガ」「モガモガ」「お上手でありモガ」

やってるうちに周りの連中もつられてモガモガ・・・モガモガ・・・「こりゃ効きそうモガ」
気がつきゃ一個小隊まとめてモガモガモガ・・・
で、こういう歯磨きみたいな事をやってるときは人間、他人の顔は見ないものである。
みんな地面をぼーっとみながらモガモガモガ・・・
そのうち、一人がふと周りを見て盛大に噴き出した。
「ブハァッ！？」「どうした！？」「く、口の周り・・・ぶははははっ！」
なに言ってんだ？、と周りの顔を見た全員も笑いだす。

なにしろさっきまで演習で地面を這いずり回っていた手を口に突っ込んだのだ、
一個小隊まるごと、口の周りによだれで泥がドロボウ髭みたいに付いていた。