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軍事板「戦時中、戦場でのほのぼのとした話」スレまとめサイト
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626 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/02/06(金) 01:58:32 ID:???
元雷撃屋の世古氏の著書からのエピソード
著者の所属する第701航空隊は、天王山のレイテに進出しましたが、前日まで殆どの飛行機を喪失し、出撃は当分ない、と著者は思ってました。
その日の朝、「総員起こし!201航空隊、761航空隊・・・搭乗員総員出撃」と番兵が搭乗員室に起こしにきました。
著者は目を覚まし、聞き耳を立てていましたが、自分の部隊名が呼ばれなかったのを確認したら、安心してまた睡眠に入りました。
しかし番兵は著者が寝てる毛布の横に立ち、「搭乗員、総員出撃です」と大声でとがめるように言う。
癇に障った著者が「番兵、701航空隊は呼んだのか!」と聞く。
番兵は不意をつかれて、「701・・701・・・」と記憶をさかのぼり、
オロオロしだしたので、「番兵、はじめからやってみろ」と著者は意地悪くする。
「ハイ」と番兵が「総員起こし!201航空隊・・・」と5分間ばかり
やり直したあと、著者が「番兵、701航空隊は呼んだか?」と確かめると
今度は番兵も「ハッ、呼んでおりません」と即答してスゴスゴ退出していきました。
それから著者はぐっすり眠ろうとしてたら、五分くらいすると番兵があたふたと駆け寄ってきて「搭乗員、電話で戦闘指揮所に確認したところ、
701航空隊は昨夜のうちに解散になって761航空隊に編入になりました」と言ってきた。
761航空隊は2番目に呼ばれた部隊であります。
著者は「バカヤロー!それを早くいわんか」とはねるように飛び起きました。
なんせ出撃に遅れることは重大な軍規違反なので、眠気も消し飛んであわてて
準備し、一目散に飛行場へ突っ走っていきました。
飛行場では、ただ一機、著者の乗る艦攻がエンジン始動させたまま、
待っていてそうです。特にお咎めはなく、機長である著者は、出撃報告を
指揮所に報告した後、飛行機に乗りこむが、あわてていたもんで
目的地を聞きそびれ、照れながら再び指揮所まで聞きに帰るなどのドタバタ
ぶりを披露した模様です。

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