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軍事板「戦時中、戦場でのほのぼのとした話」スレまとめサイト
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11 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2012/06/03(日) 21:14:21.70 ID:???
ネタ元は『大空の覇者ドゥリットル〈下〉―欧州・日本本土爆撃』から。

元アメリカ連邦議会上院議員であり、72年にはニクソンと大統領選挙を戦ったジョージ・マクガバンの話。
大戦中はB-24の操縦士であったマクガバン、1945年3月14日の出撃の際、一個の500ポンド爆弾が落下せず爆弾架に残ったままになってしまった。
このままではいつ爆発するか分からない。マクガバンは部下に命じて手作業で爆弾を外させることにした。
しばしの格闘の末、高度3700メートルでの作業は見事成功した。爆弾は無事爆弾架から落ちて―――……

……そのまま真下に位置していたオーストリアの農場を粉砕した。

乗組員は茫然、マクガバンも唖然。ちょうど昼飯時だ、あの農家には家族みんなが集まっていただろう…。
その後すぐに戦争は終結し、後ろめたい暗い気持ちを抱えたまま合衆国に帰還せざるを得なかった。

それから何十年も経ったある日、オーストリアのインスブルック大学で講義をしているとき、オーストリア国営テレビからインタビューを受けた。
このときマクガバンは初めて、爆弾が農場を直撃した話をし、それはオーストリア全土に放映された。
放映から数日後、テレビ局から連絡があった。ある一人の農夫が、爆弾が落ちたのは自分の農場だと伝えてきたという。

『我々は爆撃機が来るのを見ていました。私は妻と子供を家から出し、溝に隠れたんです。誰も負傷しませんでした』

マクガバンの安堵は例えようのないくらいだったという。その年は1985年、爆撃から実に40年が経過していた。

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