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軍事板「戦時中、戦場でのほのぼのとした話」スレまとめサイト
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64 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2014/11/23(日) 22:16:24.86 ID:mopjLG7q.net [2/2]
 第二次世界大戦末期、アルデンヌの森深くのドイツ軍陣地に、一両のシャーマン戦車が悠々と侵入した。後ろにはハーフトラックを連れ、ハッチからはドイツ兵がニヤついた顔を覗かせている。話はやや遡る。
 44年冬、アルデンヌの森に到達したアメリカ第12軍集団の右翼に休息が命じられた。軍集団を率いるブラッドレー将軍は、厳しい寒波と翌年の進撃に備える為、兵士に休息を与える必要があると考えたのだった。
 僅かな警戒部隊のみ残されたアルデンヌでは、同じように戦力の回復を図るドイツ軍との間で「共生」ともとれる状況が生まれ、幽霊戦線とも呼ばれるようになった。
 互いに徴用した民家から出てくるのが見えても、緩衝地帯に入らなければ撃たず、アメリカ兵がグレン・ミラー楽団演奏「イン・ザ・ムード」を流せば、返礼として「リリー・マルレーン」が返って来た。互いの偵察部隊さえ見逃し合っていた程である。
 そんなある日、偵察中隊に属する6名のドイツ兵を乗せたハーフトラックが緩衝地帯を越え、駐車された一両のシャーマン戦車を発見する。彼等は戦車内に誰も居ない事を確認し、ハーフトラックの操縦手を呼び寄せた。
 そのままシャーマンに乗り込んだ操縦手は、すぐにスターター・スイッチを見つけ、試しに押してみた。するとエンジンは唸りを上げ、快調に回り始めた。
 近くの小屋で酒盛りに興じていたシャーマンの乗員達はこれに気付く事が出来ず、ドイツ兵達はシャーマンを悠々と持ち帰ったのである。
 しかし、この戦利品は数日後、アメリカ軍の前線に戻されていたという……。なんで???

>>63 黒ニッカ。

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