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軍事板「戦時中、戦場でのほのぼのとした話」スレまとめサイト
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876 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 23:25:27.62 ID:???
クラインゾルゲ神父の話をもう1つ。
翌日7日、朝方「泉邸の外で綺麗な水道水が手に入る」と聞いた神父は水汲みへ。
重傷者には焼けていなかった太い草でストローをつくり
あるものには土瓶で水を飲ませ、同僚の神父たちとともにできる限りのことをしていた。
川岸で出会った女性が破れた着物を繕っていたので明るい気持ちになり
「これは驚いた。おしゃれだね、あなたは」と言えば女性も笑い
休憩する合間にも母親とはぐれた姉弟(後日無事に親と再会)とお喋りしたり遊び相手になった。
そして午後、一人の婦人が人々に何かを手渡していたのだが、見知らぬ婦人は
クラインゾルゲ神父にも同じ物を渡してくれた。

「お茶の葉です。噛んでごらんなさい。喉の渇きが止まりますよ」
ドイツの敗北以来、同盟国人でも外人として肩身の狭い思いをしていたが、
こんな非常時に見知らぬ婦人がこうも優しく…神父は泣きたくなったと言う。


なお、この後もクラインゾルゲ神父は日本で原爆症に悩まされながら信仰と自己犠牲の生活を貫き
母国からの食料は他人に、
進駐軍からのペニシリンも教区民へ渡し、帰化して日本名を得、1977年亡くなられた。


877 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 23:34:57.95 ID:???
戦時中でない余談だが
同僚の神父から
「クラインゾルゲ神父は日本と結婚した」
と言われたクラインゾルゲ神父、
広島で避難する際
「これで私たちも荷物はみんななくなりましたが呑気さだけは残っていますね」
と同僚に話したそうだが、生涯呑気さと信仰が無くなることはなかったらしく
聖書と時刻表を「決して嘘をつかない」として読んでいたそうな…。

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