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軍事板「戦時中、戦場でのほのぼのとした話」スレまとめサイト
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25 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2011/10/02(日) 00:35:13.46 ID:???
1993年、長い独立戦争の果て、やっとエチオピアから独立したエリトリア。
かってイタリアの植民地であった時代、国土を横断する立派な鉄道が敷かれていたのだが、
エリトリアは1994年から戦後復興の一環として、破壊され放置されていた鉄道の再建に着手する。

しかしながら世界的に見ても最貧国のひとつであるエリトリア、
アメリカやイタリアから鉄道再建案のオファーがあるにはあったが、そのどれもがすこぶる高額で、
エリトリア政府は外国からの援助に頼らず、鉄道を再建することを決意した。

2000年12月12日、エチオピアとの平和条約が正式に締結されると、
エリトリア軍の兵士は国家再建のため、国民の義務サービスとして鉄道再建の労働力に振り向けられ、
建設のペースは早まった・・・が、
お金がないことには変わりがない、近代的な工事機材もろくに揃わず、鉄道車両もイタリア植民地時代のものを動かすのがやっと、
これでは経済効果の期待できる鉄道まで早期に行き着けるとは言いがたい。

だが、思わぬ福音があった。

イタリア植民地時代の置き土産の蒸気機関車、さらにはイタリアが架けた数々の美しい石作りの鉄道橋、
機関士も当時を知る高齢の機関士が駆けつけ、
タイムマシンで現代に甦ったような列車は、諸外国の鉄道ファンの知るところとなり、
カメラを持って押しかけるファンが落とす外貨は、思わぬ外貨収入源となっているのだ。

あくまで自力で鉄道再建、国土復興を決意したエリトリア政府のプライドと意思に、
図らずも手を貸すことになった先進国の鉄道ファン、
願わくばさらなる観光資源となり、エリトリアの復興の一助となれば、と思うのは、極東アジアの鉄ちゃんの思い入れであろうか。

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